出版社内容情報
◆第一句集シリーズ/I
畦焼きの火を追うて風走りけり
この句集は今までの生き方の確認…◆第一句集シリーズ/I
畦焼きの火を追うて風走りけり
この句集は今までの生き方の確認であり、未来への生き方を示唆しているのである。
(序・山田六甲)
◆自選十句
折れ口を合はせみてをり蓮根掘
草萌えに鳩は歩みを乱さるる
仏生会門といふ門開けてあり
やはらかく肌刺す風や麦の秋
ひとつ垂る植ゑし覚えのなき糸瓜
残り福めでたく餅を拾ひけり
畦焼きの火を追うて風走りけり
花好きな母似の手つき菊根分
青空に溺るる小さき水着かな
名を知らぬ火の蝉の木と名付けたり
住田千代子[スミダチヨコ]
著・文・その他
目次
第1章 野に遊ぶ
第2章 折れ口
第3章 扇風機
第4章 松の芯
第5章 菊根分
著者等紹介
住田千代子[スミダチヨコ]
昭和26年広島県生まれ。平成16年「濱」入会、松崎鉄之助に師事。平成24年濱賞受賞、「濱」二集同人。平成25年八月号にて「濱」終刊、八月号より「六花」入会、山田六甲に師事。平成27年「六花」雪樹集同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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