目次
芦浜原発を止めた小さな町の記録
四国と和歌山県における原発立地を断念させた運動の歴史
住民運動・科学者運動はいかに原発建設と対峙したか―つくられた志賀原発と中止させた珠洲原発、石川県での経験
科学者と住民運動の連携―阿武山研究用原子炉設置計画撤回の歴史から
上関原発計画の現段階と諸問題
岡山県日生町における原発立地阻止の運動と地域の現状
九州電力の宮崎県串間原発計画を阻止―住民運動と自治体民主化の結合
土佐佐賀町と窪川町での闘い
鳥取県青谷・気高原発立地阻止運動をふりかえって
「美しい若狭を守ろう」と原発と貯蔵施設を拒否しつづけた小浜市民の大きなたたかい
福島第一原発事故による宮城県周辺の放射能汚染分布
福井地裁による「高浜原発3、4号機運転差止仮処分決定」の意義
原発即時ゼロと持続可能なエネルギー需給へのシフトを求める
福井地裁による「高浜原発3、4号機運転差止仮処分決定」を力に、原発の再稼動を阻止するたたかいを強めよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
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芦浜原発を止めた話で、1964年漁協の主張は正しい。放射能による海の汚染、人体への影響は、その通りなだけに、他の原発には教訓になっている(20頁)。37年間も戦い続けられた理由は、漁場や子どもを守るだけでなく、中電や三重県という推進側が地元住民への経緯がなく、なめていたから(32頁)。他の住民も札束を積まれれば、の世界だったはずで、阻止できたことは貴重。原発以外の産業を興せばいいだけなのだが。住民自治による地域住民の生活と権利を守る運動(59頁)。原発は憲法25条の生存権を侵害すると自覚を強めた。2016/06/29