目次
第1章 フランスの労働者生活と生活保障(「週三五時間労働制」の現在;バカンス発祥の国;最低賃金と国民・労働者の生活 ほか)
第2章 イギリスの働くルールと福祉政策(「長時間労働の国」の現実;全国一律最低賃金制度確立から一〇余年;失業者への生活支援―失業保険、失業扶助、職業紹介 ほか)
第3章 日本が学ぶこと―人間らしく生き、働くことのできるルールの確立めざし(フランスのバカンス・有給休暇―土台に労働組合の力が;働くルールを国の法律として確立する―労使自治の国から法律による規制へ;イギリスの最賃闘争―すべての労働者を視野に労働条件底上げ重視 ほか)
著者等紹介
岡田則男[オカダノリオ]
1947年生まれ。労働運動総合研究所理事・国際労働研究部会
柴田外志明[シバタトシアキ]
1949年生まれ。労働総研会員。大企業問題研究会。大阪・豊能地域くらしと雇用を守る実行委員会委員。元ダイハツ工業労働組合中央委員
藤田宏[フジタヒロシ]
1947年生まれ。労働運動総合研究所常任理事。『労働運動』誌編集長などを経て現職。労働総研事務局次長
三成一郎[ミナリカズオ]
1940年生まれ。国会議員秘書などを経て、現在、労働総研会員、社会保障総合研究センター事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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フランスもイギリスも日本より労働状況はいいらしい。最低賃金保障や生活保護、労働時間のどれをとっても日本よりいいみたい。まとめて二年分の休暇とかもらえるらしくて、ちょっと日本では考えられないよなあと。フランスもイギリスもだいたい週40時間が一般的になりつつあるようだ。もちろん残業含めてである(フランスは休憩時間も労働時間に入っている)。両国も最低賃金は1000円くらいなので、日本も全国一律にそれくらい出すべきではないだろうか。(平均は730円らしい)労働組合なき労働の現場は悲惨だと思う。2012/07/06
Masahira Takane
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「富は労働者が生む」「労働力の安売りはしない」という二つの立場で、日本の労働組合運動の再生を図る展望を与えてくれる良書。2012/04/14