内容説明
敗戦国日本の治安を守り、４０００万大和撫子の純潔を進駐軍将兵の性の暴力から守る防波堤として、一般婦女子から慰安婦が国家の名で公募された。その史実と現実を赤裸々に綴るドキュメント。
目次
１ 敗戦国の国策「国家売春命令」の発令
２ 生きるための慰安婦公募に応じた娘たち
３ 慰安施設に殺到する進駐軍将兵
４ 生娘慰安婦たちの犠牲と悲劇
５ 踏みにじられた国体護持の挺身
６ 進駐軍将兵のすさまじき獣欲
７ 戦火に散った父母の無念
８ 性病蔓延にお手上げの進駐軍
９ 「施設閉鎖命令」で路頭に迷う慰安婦たち
１０ 安住の地に昇天した一輪の闇の花
著者等紹介
長嶋公榮［ナガシマキミエ］
１９３４年東京生まれ。昭和女子大学卒業。伊藤桂一氏に師事。１９８５年同人誌「グループ桂」の主宰者。１９９７年「温かい遺体」が女流新人賞最終候補に。１９９８年「はなぐるま」が北日本文学賞選奨に。２００２年「残像の米軍基地」で新日本文学賞佳作に。２００３年「幻のイセザキストリート」で新日本文学賞佳作に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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