目次
第1章 都市ガスの歴史と保安
第2章 都市ガス事業と保安の歴史
第3章 ガス機器の黎明期
第4章 ガス機器の事故多発時代―昭和30~50年代
第5章 ガス機器事故再発防止対策
第6章 全国的な天然ガス転換
第7章 安全化策を講じたガス機器の近代化の実現
第8章 マイコンメーターの開発と普及
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
6
ガスは電気に比べ危険というイメージがありましたが。払拭されました。安全性と高めるための行政と関連団体、ガス会社、家電メーカの取り組みが紹介されています。2020/02/02
Kuuma
0
★★☆☆☆ 上司より拝借。業界人として、見るべき書だった。仮に使用者にミスがあっても、大きな事故にしない【フェイルセーフ】という考えが今の都市ガスを作っているんだと認識。そして、その一端を担ってる、自分達の製品もフェイルセーフがもとになっていると身が引き締まる思いだ。欧米と日本の保安に対する意識の差をはじめとして、全ての都市ガスが13Aになったのはたった10年前など初耳の内容も多く、勉強になった。同じような言葉が何度も出てきたのが△。
元吉
0
★★★★☆ 都市ガスによる事故を年100人からゼロにした履歴。1980以前は住居の密閉化も影響し自殺含めガス中毒や爆発事故が起きていた。これが激変したのは、取り組み姿勢を事後対応型から予防保全型に転換したことが大きい。ガスそのものの対応(13種類からCOを含まないLNGへ統合)、個々のガス器具の改善、センサ等検知器の普及が挙げられる。行政、ガス会社、器具メーカが協力して成し遂げている。この安全への取組は、他の業界でも参考になると思うが、地域独占かつガリバーの東京ガスがあったからこそできたようにも思える。2021/09/13