感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北本 亜嵐
13
東京オリンピック前の東京の「闇」の部分に焦点を当てた本。「赤線」「闇市」「事件」「戦争遺産」当時と現在の写真の対比で、事柄を紹介している。巻末には現地へ散策出来る地図も掲載。変わっていない場所・面影のない場所・・・様々な発見が出来る。詳しく知りたい人には物足りない部分もあるかも知れないけれど、私は楽しめました。2015/03/14
DEE
12
風俗、事件、生活、戦争の四つのテーマに沿って東京がどのように変わってきたか写真を通して見ていく。帝銀事件や下山事件の現場なんかは今でもちょっと空気が違うような気もしないでもない。 戦時中の建物が結構な数現存しているのはちょっとびっくり。2019/12/27
お萩
9
新宿二丁目は遊郭→赤線→ゲイタウン、と中身は少しずつ変わっても街の色味は変わらないんだなー。そしてアメ横の(写真を見る限りでの)変わらなさ。事件の章が入ることで、写真だけを見るよりも時代の匂いが強く感じられた気がする。2016/07/23
Chihoish
3
オールカラーで新旧の風景が写りとても読みやすかった。風俗、事件、生活、戦争のカテゴリーもナイス。よい。2018/11/03
猫丸
3
写真中心だから仕方ないが、1400円は少々お高い気がしまっせ。はからずも塩見さん著「戦後の貧民」の復習になったから良しとするか。池袋のヤミ市は消え失せたが、渋谷、吉祥寺、赤羽、立石界隈には少しばかり雰囲気が残っているようだ。本書には出て来ないが、鶯谷の猥雑感が消えずに残ってくれるとうれしい。2018/07/22