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名鉄木造車鋼体化の系譜―3700系誕生まで

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  • サイズ B5判/ページ数 43p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784777053773
  • NDC分類 546.5
  • Cコード C0065

出版社内容情報

愛知・岐阜県内に広大な路線網を持つ名古屋鉄道(通称:名鉄)は、明治・大正期に創業した多くの会社の集合体であり、戦後、昭和30年代に入っても、合併前の各会社から引き継いだ古い木造の電車が多数在籍していました。
これらを近代的な車輌に生まれ変わらせるため、名鉄では木造車輌の部品を活用し、新造の鋼製車体と組み合わせる「鋼体化」という手法を採りました。これにより昭和32年に誕生したのが3700系です。
名鉄では木造車に引き続き、老朽化した半鋼製車も同様の手法で近代化し、3730系、3770系、3780系の各系列が誕生しました。
本書では一連の「鋼体化」の経緯と、その種車となった木造車と半鋼製車について解説します。

目次

1 名鉄における鋼体化の経緯
2 600V鉄道線の木造車
3 1500V線の木造車
4 第1次計画の実施―3700系の登場
5 第2次計画実施の前に
6 3730・3770系、3780系登場
7 3700系鋼体化車の終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

6
今日、名鉄でHL車はいない。1500V線からも、そして岐阜600V線の全廃により、名鉄からHL車は完全に消え去った。HL車は運転には熟練の技が必要だったという。加速とともに限流値を体感で受け取りながらノッチを上げ、直列・直並列・並列と進めていく。そんな職人技の必要な電車も、半導体で電圧と周波数を制御する今日はもう出ることはないだろう。2020/02/14

えすてい

2
愛知電気鉄道などから引き継いだ車両でAL車とともに名鉄の一つの勢力を形成していたHL車。車体の近代化は喫緊の課題だったが、地方中小私鉄ならまだしも大手私鉄でここまで老朽化した車両を多数保持し車体更新で食いつないでいったのも珍しいのではないか。ゆえに新型車での置き換えで全廃させていくのにも時間がかかり、平成の時代まで残ったものも少なくなかった。ひとつの勢力を形成したから形式数・車両数も多く、名鉄のように支線を多く抱えた路線では容易に純然たる新車で置き換えるのが難しい事例だけど、こんなケースはもうないだろう。2017/06/05

えすてい

0
名鉄は「大手私鉄」ながらも、戦後しばらくの間、それも昭和30年代から40年代前半まで、後に名鉄に吸収された各私鉄から引き継いだ木造旧型車両が大量に残存していた。中には外板に鋼板を貼り付けた「ニセスチール車」も多々あったが、その中でも間接非自動制御車「HL車」は台車や部品を流用し車体を近代的な鋼製車として新製した3700系・3730系・3770系・3780系が高度成長期に「製造」され、ローカル仕業から支線特急にまで使われたりした。旧型HL車が鋼体化されていく流れを述べたのがこの本である。2015/02/27

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