内容説明
五千石の禄高でありながら、足利将軍の血を継ぎ、徳川家に仕えぬ唯一無二の大名―喜連川家。その前当主である喜連川恵氏は、老中就任を蹴ったあげく、気ままな江戸暮らしを楽しんでいた。ある日のこと、そんな恵氏のもとへ、ひとりの侍が訪ねてくる。だがその侍は屋敷の目の前で、何者かに殺害されてしまった。どうやら背後には、侍が仕える出羽東根藩・青沼家の御家事情が関係しているらしいのだが、いっこうに詳細が見えてこない。そんななか恵氏たちは、貧乏長屋に住まう母子と出会う。数奇な運命に翻弄される母子を、恵氏と仲間たちは、なんとか救いだそうとするのだが…。シリーズ完結!
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。現在、時代小説を執筆。主な著書に、「盗人の仇討ち」(二見時代小説文庫)、「永久の護衛士」(小学館時代小説文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。