内容説明
小森家十万石のご落胤である長谷部平馬は、市井で生きる覚悟を決め、母の形見の短刀を返上しようと小森家を訪ねる。ところが家老・茂右衛門から、病弱な実の兄・亀之助とうり二つなのを幸いに、代わりに将軍家の姫君と見合いしてほしいと頼まれてしまう。うまく事が運ぶものか半信半疑だった平馬だが、あれよあれよという間に若殿として国元へ向かうはめになる。しかも見合い相手の福姫さまが替え玉道中について行くと言い出したから、さあ大変!追いつ追われつ、刺客たちとの死闘が始まった。身がわり若さまは無事国もとに辿りつけるのか!?国民的人気作家・山手樹一郎の評判作を刊行する「山手樹一郎傑作選」。第十七弾は、『身がわり若さま』上下巻、二巻同時発売!!
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。1940年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博し、時代小説家としての地位を不動のものとした。その後も読者を楽しませることに徹した明朗闊達、爽快な作風で国民的人気作家として活躍し、映像化作品も多い。1977年勲三等瑞宝章を受章、1978年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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