内容説明
うだるような暑さの江戸。喜連川恵氏は、おのれの偽者が江戸に出没したことを知った。偽者は恵氏の名を騙り、高級料理屋で好き勝手に飲み食いしたあげく、勘定を払わず逃げてしまったのだ。幸い、偽者の素性はすぐにつきとめられたものの、今度はその弁済をめぐって、騒動は思わぬ展開を見せはじめる。さらに事件の余波は、龍神を祀る奇怪な祭りと抜け荷騒動にも広がり、その裏では、江戸湾を騒がす凶悪な海賊がうごめいていた。並みの探索方ではとてもかなわぬ難敵だが、この恵氏こそ、足利将軍家の血をひき、将軍すら手出しできぬ最強の大名であった。実在の大名の活躍を描く、大人気痛快シリーズの第八弾!
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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