内容説明
家中の抗争に巻き込まれ、父と新妻を喪った高崎藩郡奉行配下の代官・寒河江風之進。復仇を誓い出奔した風之進は、三年後、身形を変えて舞い戻ってきた。敵は、藩の家老上席・宮部兵庫。風之進は上州の縄張を割拠する博徒たちの争いを利用して宮部を失脚させるべく動き出す。博徒たちは八州廻り（関東取締出役）から十手を預かり“道案内”と呼ばれる岡っ引きのような存在。風之進は佐野の甲吉一家に用心棒として潜り込み、一帯の治安を撹乱させることによって、宮部一派の足元を揺るがす画策をめぐらすが…。新進気鋭のエンターテインメント作家が贈る、書下ろし長編時代小説。波乱の第一章！
著者等紹介
深水越［フカミエツ］
１９５６年群馬県出身。高校卒業後、地元でサラリーマン生活を数年経験したのち上京、漫画創作の世界へ。年を経るにつれ歴史に興味がつのって、２０１６年小説家デビュー。新進気鋭の時代エンターテインメント作家。著書に『九十新さん』『千弥一夜』（「岡場所揉めごと始末記」シリーズ・双葉文庫）がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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やま
82
裏八州無頼剣1作目 2019.06発行。 深水越さんの本は、「九十新さん」、「千弥一夜」と読み、面白いので次を楽しみにしていました。やっと新しいのが出て一気に読みました。 これから新シリーズが始まるのを楽しみにしています。 父・寒河江忠勝を殺された風之進は、その曰くを解くため黒幕と思われる高崎藩家老上席・宮部兵庫を調べる。見事父の敵を討つ。 そして、領民に請われ悪弊を生みやすい公儀の八州廻りに代わり領民たちを守る「裏の八州廻り」として生きていくことを誓います。 次作の活躍を楽しみにしています。2019/10/31
