内容説明
南町奉行・鎮目大和守を兄に持つ藤三郎は、部屋住みの三男坊。勝手気ままな生活をおくっていた藤三郎だが、親友と許婚の非業の死をきっかけに、「表」の法では裁けない悪を人知れず始末する「裏」町奉行となることを決意した。このところ巷を騒がせている、残酷な道場破りと不審な付け火。藤三郎と仲間たちは、その双方に関わる鬼面の賊の正体を探るべく動き出す。だが、その核心に迫る彼らをよそに、敵は藤三郎の兄・南町奉行に狙いを定め、その命を奪るべく暗躍を始めた…。「裏」町奉行・藤三郎が、事件の陰に跳梁する幕閣を相手に闇成敗に挑む!好評シリーズ、第三弾は待望の書下ろし!
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て98年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、幅広いジャンルの作品を発表し、2008年『火盗改香坂主税 影斬り』(双葉文庫)で、時代小説家としてデビュー。料理、俳句、音楽ほか多彩な知識を生かした作風は、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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