出版社内容情報
19世紀初頭、ヨーロッパはナポレオンに席巻され、東南アジアではイギリスとオランダが香料諸島をめぐって植民地争奪戦を繰り広げていた。そこに、ジャワ島各地で闘いを繰り返しつつ理想的な植民地経営を夢見た一人のイギリス人がいた。この男は東インド会社の一介の給仕から身を起こし、やがてナイト爵を得ることになる。44歳で死んだラッフルズの謎に包まれた半生を、現代インドネシアにその足跡を追いながら再現する異色の歴史紀行。
内容説明
19世紀初頭ナポレオンがヨーロッパを席巻していたころ東南アジアではイギリスとオランダがインドネシアの香料をめぐって覇権を争っていた。ここで頭角を現した一人の男がやがて商都シンガポールの建設を目指す。英蘭の植民地争奪期に現代インドネシア庶民の生活を重ねてスタンフォード・ラッフルズの波乱の生涯を再現する異色の歴史紀行書。
目次
足跡を追って
ペナンの海
マラッカの風
スパイス・インベーダー
バタビアの昼下がり
ボゴールの庭園
ノブレス・オブリージ
ジャワの白象
栄光と挫折
ナイト爵の博物学者〔ほか〕