内容説明
本書は、宇宙の進化が人間を生み出すべく起こってきたものと考えられるかどうかについて、四〇年余りにわたる著者の宇宙物理学研究からえられた結論を中心に語ったものである。
目次
第1章 宇宙の法則と生命(「宇宙には意志がある」という壮大な仮説;宇宙はどこから誕生したのか ほか)
第2章 人間の生命はどこから来たのか(現代宇宙物理学の世界とは;科学は世界をどう解釈するのか ほか)
第3章 現代物理学と人間―宗教・哲学との関わり(人間の「こころ」をどう理解するか;宇宙の法則からみる人間の生と死 ほか)
第4章 現代宇宙物理学の二十一世紀とは(その目指す本質と役割;宇宙の進化に人間は何の役割を果たしたか ほか)
著者等紹介
桜井邦朋[サクライクニトモ]
1923年埼玉県生まれ。1956年京都大学理学部地球物理学科卒、61年同大学院理学研究科宇宙物理学博士課程修了。京都大学工学部助手、助教授を経てアメリカ科学アカデミーの招聘で渡米。68年NASAの電波天文部門上級研究員、75年メリーランド大学教授。1977年より神奈川大学工学部教授、82年ユトレヒト大学客員教授、83年インド・ターター基礎科学研究所客員教授、85年中国科学院客員教授、1997年神奈川大学学長に就任。2000年退任。高エネルギー宇宙物理学の日本の第一人者で、太陽中心部での熱核融合反応の短周期変動説を提唱し、世界的に注目されている
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