出版社内容情報
脱・マニュアルを目指すための“実践 認知行動療法”!
今もっとも体系だった有効な心理療法として注目される認知行動療法を,実際の臨床現場で適用するための画期的な臨床指導書。
内容説明
CBT(認知行動療法)とは、臨床場面での患者の行動の変容を目的として、行動科学を応用したものである。現在、CBTは、心理療法という領域においてエビデンスの王者の地位を確かなものにした。本書は、CBTを臨床で使った場合の実例を症例を通じて示すようにした。症例の中で治療を進める過程の考え方や情報の探し方を示し、さらに各章の終わりには演習問題を用意して、読み手が自分で意味を解釈し考え抜くことで評価と治療のテクニックを身につけられるようにデザインされている。著者が臨床現場からフィードバックした多くのスキルをわかりやすく解説したものであり、脱・マニュアルを目指す対人専門職のための恰好の手引き書となるであろう。
目次
序章 認知行動療法と本も使いよう
第1章 デモンストレーション
第2章 臨床の原則
第3章 基本的なCBT
第4章 症例解説
第5章 個別の問題に対する行動療法の技術
第6章 疾患別・問題別治療プログラム
第7章 行動療法の理論
第8章 座談会 CBTの今日的課題を考える
著者等紹介
原井宏明[ハライヒロアキ]
1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学(文化人類学専攻)。1985年神戸大学精神科で研修。1986年国立肥前療養所に就職、山上敏子先生から行動療法を学ぶ。1998年国立菊池病院に転勤。精神科医長。うつ病や不安障害、薬物依存の専門外来と治験などを担当。2000、2001年にハワイ大学精神科アルコール薬物部門に留学。2003年臨床研究部長。2007年、診療部長。2008年医療法人和楽会なごやメンタルクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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