出版社内容情報
《内容》 本書は「精神鑑定が空想や個人的時代観の発表舞台とされては困る」とする著者による,普遍的な鑑定作業の基本的知識とその方法を伝える実践的入門書である。
精神鑑定医は,臨床による鑑定作業と法廷における証言を担う職種である。本書において,臨床面では,精神分裂病や躁うつ病といった疾患別に責任能力について,数多くの文献を猟書しつつ平易に解説が施され,そのうえで40件以上の鑑定事例を提示する構成がとられる。また,医療現場とは大きく異なる法廷場面で,いかに対応するべきかという面にも光が当てられ,鑑定書の書き方といった入門以外にも,著者が苦心して築き上げた法廷での証言マニュアルをよりわかりやすく,具体的に公開した。
それらは,精神鑑定における本当に不可欠な知識を網羅したものであり,著者の鑑定哲学である《常識》が貫かれている。
本書は,精神鑑定に携わる医療従事者だけでなく,法曹関係者も必携のものであろう。
内容説明
本書は「精神鑑定が空想や個人的時代観の発表舞台とされては困る」とする著者による、普遍的な鑑定作業の基本的知識とその方法を伝える実践的入門書である。精神鑑定医は、臨床による鑑定作業と法廷における証言を担う職種である。本書において、臨床面では、精神分裂病や躁うつ病といった疾患別に責任能力について、数多くの文献を猟書しつつ平易に解説が施され、そのうえで40件以上の鑑定事例を提示する構成がとられる。また、医療現場とは大きく異なる法廷場面で、いかに対応するべきかという面にも光が当てられ、鑑定書の書き方といった入門以外にも、著者が苦心して築き上げた法廷での証言マニュアルをよりわかりやすく、具体的に公開した。それらは、精神鑑定における本当に不可欠な知識を網羅したものであり、著者の鑑定哲学である“常識”が貫かれている。本書は、精神鑑定に携わる医療従事者だけでなく、法曹関係者も必携のものであろう。
目次
刑事責任能力の基本的考え方
疾患群別責任能力各論
鑑定書の書き方
証人尋問対応マニュアル
証人尋問ライブ
事例編(精神分裂病;躁うつ病;薬物犯罪;酩酊犯罪;てんかん;精神遅滞;人格障害その他)
著者等紹介
林幸司[ハヤシコウジ]
城野医療刑務所医療部長、精神科医。1957年鹿児島市生まれ。1982年九州大学医学部卒、医師となり同大学精神科に入局。1987年城野医療刑務所に赴任。当時の所長糸井孝吉博士に犯罪精神医学を師事する。1995年より医療部長。著書に『精神科ケースライブラリーIX 精神科領域の症候群』(中山書店、1998年、共著)
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