内容説明
「ナチズムは、単にヒトラー個人の問題にとどまらない。何故ならば、支配者、あるいは権力者がその権力を確立するためには、必ずその権力を正統と認める「多数者」、もしくは群衆を巻きこまなければならないからである。」『群衆と権力』へと至るカネッティの思想の変遷を探る一冊。
目次
第1章 群衆論の系譜
第2章 『結婚式』―世界の表象としての「家」
第3章 『虚栄の喜劇』―鏡像のひずみ
第4章 『猶予された者たち』―死との闘い
第5章 『群集と権力』―「非科学性」の射程
結び
著者等紹介
樋口恵[ヒグチメグミ]
1986年三重県尾鷲市生まれ。2016年名古屋大学大学院人文学研究科博士課程後期課程満期退学。2018年博士(文学)取得。2018年~中京大学助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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