内容説明
学生たちは小児がん病棟で「子どもたちと共に楽しむ」ことをモットーに活動を続けてきた。彼らはなぜ活動を続け、また、その活動はなぜ受け入れられたのか?活動に関わった様々な立場の「行為者」たちに対する調査から、その問いと向き合う。
目次
序章 小児がんという世界
第1章 病院とボランティア―“ケア”の周辺で
第2章 ボランティアの現象学的整理と定式化の試み
第3章 “隙間産業”へ対応する多様な“プ”の誕生―その成長と変遷
第4章 ボランティア―その化学反応が生み出すもの
第5章 学生ボランティアグループはなぜ潰れなかったのか?―“異なる”他者との共生の論理
終章 “むらさき色”のボランティアの向こう側
著者等紹介
李永淑[リエイシュク]
1975年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学後、同大にて博士号(人間科学)取得。大学ボランティアセンターボランティア・コーディネーター、アメリカNPO法人(フードバンク)特任研究員などを経て、現在、帝京大学文学部社会学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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