内容説明
特攻に対する責任はすべてが大西ひとりにあるのか。展望のない戦術への決断のときを描く。
目次
体当たりをやるほかない
「死の踏絵」を踏まされた甲飛十期生
指揮官関行男大尉は予定の人身御供
大西長官の特攻訓示
玉井副長、中島飛行長と、特攻隊員たち
一波は動かす四海の波
国を以て斃るるの精神
戦闘機無用・戦艦無用
大佐、少将も戦死せよ
蛮勇
宿命の一航艦司令長官就任
「特攻教」教祖
負けて目ざめることが最上の道
戦争継続一本槍の軍令部次長
二千万人特攻か降伏か
著者等紹介
生出寿[オイデヒサシ]
大正15年3月、栃木県に生まれる。海軍兵学校74期。海軍少尉。東京大学文学部仏文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HALCA
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「こんなことをせねばならないというのは、日本の作戦指導がいかにまずいか、ということを示しているんだよ。なあ、こりゃあね、統率の外道だよ」曰く、「西郷隆盛を筋肉質にしたような男」でありながら、その徹底的な合理主義から「西郷隆盛を科学したような男」とも言われた、"特攻の生みの親"大西瀧治郎と特攻隊員たちの伝記2018/09/27
もぐもぐ
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人によって、見方・受け止め方が違いますね。大西長官の思いは、本当のところどうだったんだろう、と思いました。発した言葉だけでは、しかも間接的に聞いた言葉ならなおのこと、真意を知ることは難しいです。2018/01/30