内容説明
南溟ラバウルに赴いた一兵士が心に焼きつけた戦場の風景―拭いさることのできない『戦中派』の戦争体験と兵隊の心情を切々と綴る感動の戦場随想記。
目次
南溟記(召集令状―軍隊というもの(1)
立川から北海道へ―軍隊というもの(2)
島松・小樽・札幌 ほか)
戦塵余話(病院船;風土病;原住民 ほか)
戦後随想(鎮魂―物言わぬ死せる若者たちへの心づかい;戦争の夢;生死の河)
著者等紹介
八木弥太郎[ヤギヤタロウ]
1917年12月、東京にて出生。商業卒。1938年3月、東宝映画(現・東宝)株式会社入社。1941年7月、陸軍補充兵として応召。東京立川東部78部隊に入隊。北海道にて要地防空任務に従事する。1942年12月、野戦照空第5大隊要員として南太平洋ニューブリテン島ラバウルに上陸。防空任務に従事。1945年8月、終戦により同島タブナ収容所に部隊集結し、連合軍の使役生活を体験。1946年5月、広島県大竹港に上陸復員する。1955年4月、株式会社東京現象所設立により入社。1986年6月、同社社長に就任。1993年6月、退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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