内容説明
海軍良識派一掃の嵐の中、志なかばにして海軍を追われ、失意のうちに軍需産業に身を投じなければならなかった海軍の逸材の苦悩の日々。いかなる難局に直面しても、冷静さとユーモアを失わず、狂いのない見通しと判断を持ち、また自らの才をひけらかさず、小事にこだわることなく人間愛を貫いた男の生涯。
目次
第1章 海へのあこがれから
第2章 戦争は断じて悪なり
第3章 ひとりの死とふたりの生
第4章 軍縮をめぐっての攻防
第5章 狂気の時代へ
第6章 “聖戦”の美名への反発
第7章 激動の歴史のなかで
第8章 兵器産業の現場へ
第9章 生き伸びたことが
第10章 病魔に冒されて
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロタカ
1
もっと評価されるべき。2009/11/19
こと
0
時々読みにくい文章があった。2012/03/22
Ayano
0
感想を書いていなかったので再読。 開戦の是非や陸軍との考え方の違いでは三羽烏の御三方(山本五十六氏、米内光政氏、井上成美氏)が有名だけど、予備役に入るまでの経緯やその後の軍需産業との関わりなども含めて、そして山本五十六元帥の心友としても堀悌吉氏は忘れてはならない人物だと思う。「海軍良識派」という言われ方をするけれど、戦中では中央の思考の善悪も全く別ベクトルだったんだなと思い知らされる。2023/01/22