内容説明
協議調整型ルール(予め定める基準は制限の目的を表現した定性的基準とし、その基準が個々の建築行為に対して具体的に何を要求しているかを、建築行為ごとに行政庁がステークホルダーとの協議を経て確定する方式)を提案。これまでの規制方式とは異なる新たな市街地環境制御の方式の提示を優先した。
目次
第1章 今日の市街地空間形成上の課題と協議調整型ルール(日本の市街地で今何が起きているのか;トラブルの背景 ほか)
第2章 市街地空間形成における現行法制度の問題(集団規定の構造的な問題点;建築基準法の目的と協議調整の可能性 ほか)
第3章 先進事例の協議調整型ルールとその運用(まちづくり条例に基づく協議調整ルールの現況と可能性―「地域価値創造システム」としての協議調整ルールを考える;芦屋市景観地区における協議調整の実態 ほか)
第4章 協議調整型ルールの提案と具体像(協議調整型ルールの提案;建築物の形態が主たる調整対象となる協議ルール ほか)
第5章 協議調整型ルール導入実現に向けた課題(法的視点からみた協議調整型ルールの制度設計―景観法と景観法事前手続の接合;協議型基準と判断の合理性 ほか)