出版社内容情報
ウルガータ聖書の翻訳者ヒエロニュムス(347-420年)。彼の偉業の底流にある「ヘブライ的真理」の思想とは何か。古代の写本と聖書翻訳の歴史を紐解きつつ、説きあかされる翻訳理論の全貌。
加藤哲平[カトウテッペイ]
著・文・その他
内容説明
真理は“ヘブライ語”原典にある!ウルガータ聖書の翻訳者として不朽の名を残す教父ヒエロニュムス。彼の翻訳理論の底流にあった「ヘブライ的真理」の思想とは何か?新約における旧約引用から解き明かされる神学的聖書理解の核心!「ウルガータ聖書序文」の全訳(共訳・石川立)を収録。
目次
「ヘブライ的真理」とは何か
第1部 ヒエロニュムスの世界(ヒエロニュムスの生涯と著作;教父学とユダヤ教科学の弁証法―近代ヒエロニュムス研究史の一断面;ギリシア・ラテン聖書学の歴史―七十人訳、ヘクサプラ、ウルガータ)
第2部 ヒエロニュムスの思想(ギリシア語かヘブライ語か―ヒエロニュムスの翻訳論;新約聖書における旧約引用―ウルガータ聖書序文と『翻訳の最高の種類について』から;ヘブライ人、使徒、キリスト―「ヘブライ的真理」を裏付ける3種の権威者;結論と展望)
第3部 ヒエロニュムスの言葉(ウルガータ聖書序文 全訳と注解(石川立と共訳))
著者等紹介
加藤哲平[カトウテッペイ]
1984年生まれ。2008年同志社大学神学部卒業。2013年同博士後期課程退学。2012‐13年エルサレム・ヘブライ大学ロスバーグ国際校客員研究員を経て、2013年より米国ヒブル・ユニオン・カレッジ大学院博士課程。2017年同校よりM.Phil.(ユダヤ学)、同志社大学より博士(神学)取得。同年8月よりザビエル大学(オハイオ州シンシナティ)非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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