内容説明
天は「愉快」を望んでいる―。東洋哲学の深い知恵と洞察から生まれた、“第二の人生を輝かせる生き方”とは?生涯現役ですごすための「考え方」「働き方」「愉しみ方」をあますところなく伝授します!
目次
序章 「愉快」は天の望み
第1章 心はこうして整えよ
第2章 天意にかなう生き方
第3章 自分のためより人のために
第4章 命は日々新しく
終章 あとがきにかえて
著者等紹介
田口佳史[タグチヨシフミ]
1942年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、日本映画新社入社。新進の映画監督として活躍中の25歳のときにタイで重傷を負い、生死の境で『老子』に出会う。以来、中国古典思想研究に従事。72年、株式会社イメージプランを創業。東洋リーダーシップ論を軸に、2000社にわたる企業指導を行う。また企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演・講義を続け、10000名を超える社会人教育の実績を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パフちゃん@かのん変更
29
志(こころざし)が大切。少しでも立派な人間にしようと努める意思のこと。働くことは修行と同じ価値を持つ。徳ある人はお金に困らない、。「今、ここ、自己」を賢明に生きる。2023/11/14
江口 浩平@教育委員会
21
【生き方】最近個人的にヒットした田口佳史さんの最新刊。「天才的な人物のもつかたよりや破調が、創造にも破壊にも関与して、社会を変え、新しい時代をつくっていく。そういう面はあるでしょう。しかし、その社会を安定させるのは、かたよりのない諧調的で常識をわきまえた多くの人びとです」というくだりに思わず膝を打った。最近持て囃される、「尖った個性的な人間になれ」という社会の風潮に違和感を感じていたから。大多数の人間がそのように生きれば社会は回らない。偏り過ぎず、中庸を意識していこうと思う。2019/01/27
残心
1
志というのは、するどく研ぎすまされた刃みたいなもので、心にまつわるさまざまな欲望とか妄想、雑念などを、よく切れる鎌で草を刈るように一刀両断してくれる。 「他責」ものごとがうまくいかない原因を「人のせいにする」。 被害者になるくらいなら「加害者」であれ。 人間には自分で自分の欲望をコントロールできると考えるのが「性善説」、人間にはその制御の力はないと考えるのが「性悪説」。 仏教思想は欲望を「もってはいけない」ものと否定するが、アクセルを取り外した車がもう車でないように、欲望の完全否定には無理がある。2019/07/02