内容説明
国家と社会の「大リストラ」、弱肉強食、差別と格差、「戦争をする国」へ―。今、日本の軍事大国化と「構造改革」は一体のものとして進行している。その裏にはつねに、深刻なアメリカへの「従属」がある。現在の日本の政治・経済・社会の動き。その複合的で多面的な性格を、歴史学、経済学、哲学から複眼的・重層的に分析する。
目次
従属的軍事大国化と「国家と社会」の大変貌(国家と社会が大きく変質しようとしている;戦後の従属的軍事大国化の歴史的経過;軍事大国化の現段階 ほか)
現代日本の経済と「構造改革」(「構造改革」をとらえる視点;どうして日本は「アメリカいいなり」なのか;アメリカだのみの経済成長 ほか)
「構造改革」と軍事大国化のイデオロギー(「構造改革」と軍事大国化のイデオロギーとは;「構造改革」のイデオロギー;軍事大国化のイデオロギー ほか)
著者等紹介
山田敬男[ヤマダタカオ]
1945年神奈川県生まれ。労働者教育協会副会長(現代史)
石川康宏[イシカワヤスヒロ]
1957年北海道生まれ。神戸女学院大学教授(経済学)。関西勤労者教育協会常任理事、総合社会福祉研究所理事
牧野広義[マキノヒロヨシ]
1948年奈良県生まれ。阪南大学教授(哲学・倫理学)。関西勤労者教育協会常任理事、大阪私学教職員組合幹事会議長
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