内容説明
10年間で1割以上落ち込んだ観光客数を底上げするために企画された市民主体の地域活性化イベント「長崎さるく博」。その構想から実施までを、イベントプロデューサーという役割でいかに実現し、市民力を高めるに至ったのかを語る。
目次
序章 「長崎さるく博」のあらまし
第1章 きっかけ
第2章 手始めに
第3章 ここまできたが
第4章 本番
第5章 再び、はじまり
著者等紹介
茶谷幸治[チャタニコウジ]
1946年大阪生まれ。69年早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、(株)電通入社、大阪支社クリエーティブ局CMプランナーを経て、81年同社退社、(株)経営企画センター設立。「アーバンリゾートフェア神戸’93」チーフプロデューサー、「ジャパンエキスポ世界リゾート博」催事プロデューサー、「しまなみ海道’99」広島・愛媛両県総合プロデューサー、「ジャパンエキスポ南紀熊野体験博」総合プロデューサーを歴任。2002~03年(社)日本観光協会都市観光活性化会議委員、2003年(社)ひょうごツーリズム協会ツーリズムプロデューサー、2004~06年「長崎さるく博’06」コーディネートプロデューサーを務める。現在、プロデューサー(イベント/ツーリズム/マーケティング)、関西学院大学社会学部非常勤講師、(財)兵庫県園芸公園協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
6
例えそれほどの人数がいない状態であっても、大きなことを成し遂げることはできる。そのためには、参加者に行動の理念を理解してもらい、そして賛同を得ることが重要である。地域からの賛同を得たプロジェクトは、困難があっても乗り越えることができ、最終的に良い結果をもたらす。2013/09/12
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
1
「さるく」は外からの観光客よりむしろ、長崎市民が街を知り、誇りに思い、自信をつけたことに意義があったのだな。「遠くから来る朋あり長崎を自慢たらたら歩かせており」という投稿短歌が何よりそれを物語っている。 おもしろくて一晩で読んでしまった。2013/03/19
デューク
0
日本初のまち歩き博覧会、長崎さるく博'06 のプロデューサーノート。「まち歩き」という今まで注目されてこなかった分野に着目し、さるく博はのべ1000万人以上が参加するという大成功を収めた。観光ガイドの素人である市民を主役にし、予算をほとんど使わずに、既存の観光資源だけで地方博を成功させる。多少の自画自賛はあるものの、地元の人が地元の良さを再発見するこのプロセスは、地方活性化の一つのヒントになると思う。2013/08/06
Rollin'
0
さるくって楽しそう!2008/06/28