内容説明
本書は、編集方針を新たにした日本家族心理学会年報の第4冊目の特集号である。『ジェンダーの病―気づかれぬ家族病理』として、総論2編に続いて5編のジェンダー事例の研究を掲載している。第二特集テーマ『心の危機―ライフサイクルにおける転換点』は本学会の1999年大会の主要なシンポジウムのテーマである。
目次
1 ジェンダーの病―気づかれぬ家族病理(総論(ジェンダーの視点に立つ家族の心理学へ―「社会・文化のなかの家族」に迫る心理学と臨床;隠された家族病理―ジェンダー差別)
各論(事例に学ぶジェンダーと家族(「夫から妻へのネグレクト」に見る心理的ダメージ―養育期の子どもをかかえた妻の事例から;セクシュアリティの病理とジェンダー ほか)))
2 心の危機―ライフサイクルにおける転換点(シンポジウム報告)(シンポジウム「心の危機―ライフサイクルにおける転換点」をめぐって;夫婦関係の発達と危機;多世代関係と心の危機 ほか)
3 家族療法とその技法(フェミニストセラピー―暴力被害女性と子どもを援助するために;やわらかな男性への提言)