内容説明
加速度をつけて進出する、中国資本は世界をどう変え、そして一体、何が変わらずに残るのか?SNSやグーグルアース、インターネットでは、つぶさに知ることのできない、国々を見よ!現代日本人に警鐘を鳴らす、渾身のルポルタージュ!!
目次
プロローグ 何を求めて人間は旅をするのか
第1章 海流のなかの島々(パプアニューギニア―石器時代の黒呪術、妖怪が蠢く山奥の部族と高層ビルの超現代が同居する奇妙な空間;東ティモール―JJCAの支援でインフラ整備。だが隙間を縫って中国が資本投下、大々的進出 ほか)
第2章 地図はあるが旅人の少ない島しょ国家(ガラパゴス(エクアドル)で考えた―イグアナもオットセイも海亀も自然保護団体に守られ、のんびりと暮らして
イースター島(チリ)―モアイ像を眺めていて、なぜか縄文土偶の豊かな表情をつくづくと思い出した ほか)
第3章 山の奥、辺疆、陸の孤島(ミャンマーの奥地へ―中国の大号令「シルクロード」に期待したが、工事はまだ着工もされていなかった;ブルネイ―元々ボルネオからインドネシア、フィリピン南部の島々を支配した王家 ほか)
第4章 親日路線が揺らぐ国々(ボルネオ島(マレーシア)―あちこちに高層マンションが林立、過半が中国の投資、事実上の「植民地」?
「ヤヌスの首」を演じるフィリピン―イスラムテロに悩むミンダナオ、ルソンは反ドゥテルテ運動、統一国家とはいえない現実の背後では…。 ほか)
第5章 南アジアの国々(ネパール―マオイスト革命で王制を転覆させたが、経済状態は前より悪くなった;バングラデシュ―JICA関係者七名がテロリストの弾丸に斃れたが援助を続ける日本に感謝している ほか)
あとがき 世界各地でみた文化多元国家の実相
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
1946年金沢生まれ。早稲田大学中退。1982年『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇へ。中国問題をはじめ、世界情勢の深部に斬り込むレポートに定評がある。また、文芸評論家として三島由紀夫三部作は資料的価値が高いと文壇で評価された。歴史関係の著書も多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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