内容説明
母と娘には、互いに言えない〈秘密〉がある。十五歳の晴海は、高校へ進学したくない本当の理由を、両親に打ち明けていなかった。一方、母親の可南子にも隠し事が。フィギュアスケーターとして活躍していた十代にまでさかのぼる、ある〈秘密〉があった。自らの過去と向き合うために、ニューヨークで姿を消した可南子が向かった先は…。ドラマチックな展開で交錯する二つの青春を描き、それぞれの〈選択〉が心に沁みる長篇小説。(解説・藤田香織)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
40
父親がいい感じでしたw2015/06/04
きまたよ
1
高校に行かずに社会に出たい少女、旅先のニューヨークで母親が蒸発した。 どうにか日本に戻った少女は進路と恋で悩む。、一人で旅に出た母は日記にも書いていない昔の約束を果たしにマチュピチュに向かう。二人の話が同時進行する。人生を生きること、人生を見直すこと、やらなければそこには到達できないこと。舞台となる南米高知の空気のようにクリアに描き出される。「なごり雪」の取り扱われ方がちょっと中途半端かなと思うけど、多分中学卒業から高校入学までの話。最後は、ハルミン頑張れ!!2015/09/18
2echo
0
母と娘の恋の話。母は終止符の打てなかった恋にさよならを告げに行く一人旅。今が幸せだから振り返ることができる、幼き恋。そして、幼き恋をする15歳の娘。危なっかしくて見ていられない・・・6歳年上の男がうさん臭くて仕方がない・・・だめだよ、貴重な家族旅行を壊しては、ハルミン!2015/11/02