ハルキ文庫
うぶすな参り―鎌倉河岸捕物控〈23の巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758437851
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

享和二年(一八〇二年)の残暑の朝、十一代目の元気な泣き声が、鎌倉河岸に響きわたっていた。金座裏は、「神田明神」へのうぶすな参り(お宮参り)の話題でもち切りだ。そんな折、赤ん坊に蛍をと龍閑川に蛍狩りに出掛けた亮吉たちが、浴衣を着た若い娘の死体を見つけてしまう。手には蛍が入った紙袋を掴んでいた―。政次たちは早速、探索をはじめるが…。金座裏の面々は、人々の平和を守るため、強い結束で今日も江戸を奔る!大ベストセラーシリーズ二十三弾、ますます絶好調。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクションなどを発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とし

46
鎌倉河岸捕物控も早23巻ですか。佐伯泰英さんの小説いつも、読み出しすんなり 最後はすっきり。今回は十一代目のうぶすな参りがメーンで政次の実父・母、義理父・母、彦四郎と亮吉その他、政次やしほ金座裏をとりまくに人々を描いた暖かほんわかドラマでした。もちろん捕物もありましたよ。2013/12/09

藤枝梅安

40
政次・しほ夫婦の長男は夏吉と命名され、神田明神への宮参りの準備が進む。そんな中、北町同心・寺坂から宗五郎へ厄介な事件が持ち込まれる。その探索を始めようとした矢先、亮吉が若い女性の水死体を発見する。こちらの事件を解決し、寺坂の持ち込んだ旗本がらみの事件の解決に向け動き出すが、相手が旗本だけに動きずらい。どうにか解決を見るが幕閣の意向を汲んでの仕置きとなる。親戚縁者勢揃いの宮参りを終え、めでたしめでたしの金座裏の裏口に贋金の包みが置かれてあった。この事件も幕閣の意向によりスピード解決。相変わらず忙しい金座裏。2013/12/11

Kau

24
金座裏に政次、しほの子として十一代目、夏吉(かきち)ちゃんが産まれる。そのうぶすな参り(お宮まいり)で古町町人の仲間や、しのほ縁戚の川越藩の面々で賑やかにお参りが行われる。そんな中でも、事件は次々に起こるのだった。事件の大きさの割には、結構解決も早かった。頑固者の政次の実父勘次郎が実の孫に接して喜んでいるさまは、ほのぼのとして良かった。😀2023/05/06

baba

22
しりーず23冊目。政次の実の父親が気持ちを込めた飾り十手を贈られ、いよいよ十一代目の祝うぶすな参りが行われる。久しぶりに清蔵や松六の顔を揃えて懐かしい面々の活躍が伝わる。にせ小判や小町殺しと事件がてんこ盛り。勧善懲悪でサラッと読めるのは嬉しいけれど、あっという間の解決で事件を分けて掘り下げても良かったかな。2014/03/19

KAZOO

22
今回は事件があるもの、どちらかというと金座11代目の子供が主役を占めています。それを取り巻く大人の騒ぎ様が描かれています。いつの時代も孫(親)ばかぶりは変わらないものなのですね。2014/01/06

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