ハルキ文庫
下駄貫の死―鎌倉河岸捕物控〈7の巻〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758433938
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

松坂屋の隠居・松六夫婦たちが湯治旅で上州伊香保へ出立することになった。一行の見送りに戸田川の渡しへ向かった金座裏の宗五郎と手先の政次・亮吉たちだったが、そこで暴漢たちに追われた女が刺し殺されるという事件に遭遇する…。金座裏の十代目を政次に継がせようという動きの中、功を焦った手先の下駄貫を凶刃が襲う!悲しみに包まれた鎌倉河岸に振るわれる、宗五郎の怒りの十手―新展開を見せはじめる好評シリーズ、新装版第七弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドベス 1969年の叛乱』『闘牛はなぜ殺されるか』、小説『ゲルニカに死す』を発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』を発表後、『密命』『居眠り磐音 江戸双紙』『鎌倉河岸捕物控』『吉原裏同心』『夏目影二郎始末旅』『古着屋総兵衛影始末』『酔いどれ小籐次留書』『交代寄合伊那衆異聞』シリーズなど次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

10
仲間の一人が、若い犯罪者によってその命を絶たれる話が入っています。今でいえば職人気質の刑事のような人物ですが、あとがきを見ると結構人気があった人物のようです。作者はこの長い物語を書くについて、よくシナリオを考えていると感じました。2013/11/05

うみろー

7
再読。下駄貫は亮吉に冷たいから好きではなかったけれど、やっぱり大事な人物だった。いい人ばかりでも深みが出ないし、良さが際立たない。天邪鬼でひねくれた、でも実はいい男・・・それが下駄貫だ。今回は「下駄貫の死」というタイトルで話が知れてしまっているが、仲間を失った金座裏の「敵を討とう!」とひとつになるところがいい。下駄貫の娘の言葉の一つ一つが、胸にくる。やはりこのシリーズはやめられない。2011/05/24

sumi

6
下駄貫の死、タイトルからしてネタバレいいの?って思ったけど、さすがの面白さ。後から入ってきた人間に抜かされる下駄貫の悔しさや心情、功を焦るきもち、誰しも持つ気持ちです。そのストレートさゆえ、作品の中ではあまりいい感じの人間には見えません。今で言う未成年事件で命を落とす下駄貫。しかしその娘夏世が父を慕って泣き、毅然とした態度の立派な様子から作品ではあまり見せられなかった下駄貫の別の面が垣間見え、泣けるのです。政ニのお披露目もあり、さらに心情を折り重ねながら。次巻が楽しみです。2017/01/19

kazukitti

5
解説で縄田さんがフォローしてたwけど、これフツーにリストラでしょw 面倒臭いから削除したって感じ。割とこう佐伯さんの杜撰なキャラ整理なのかと最初は思ってたんだけど、あんがいちゃんと花持たせてたんで、退場そのものはあっちゃー↓感あったけど、雨降って地固まる方向に収めようとしてるのは分かった。でもこの流れだと、下駄寛のあ独断専行はともかく、親分の人徳不足に見えちゃうからアレなんよな。商家の隠居に事情話して政司をトレードした時点で、スジ通すべきだったんよ。使えねぇし要らなくなったから返すなんて出来ないんだから。2021/07/18

はんべぇ

4
読む前からタイトルに若干衝撃を受けつつ読み始めた。そうか、こんな最期かと。あと、政次が若親分となった。着々と話が進んでる。2015/01/06

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