ハルキ文庫
引札屋おもん―鎌倉河岸捕物控〈6の巻〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758433792
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」とまでうたわれる江戸の老舗酒問屋の主・清蔵。店の宣伝に使う引札を新たにあつらえるべく立ち寄った一軒の引札屋。そこで出会った女主人・おもんに心惹かれた清蔵はやがて…。鎌倉河岸を舞台に今日もまた、愛憎や欲望が織りなすさまざまな人間模様が繰り広げられる―。金座裏の宗五郎親分のもと、政次、亮吉たち若き手先が江戸をところせましと駆け抜ける!大好評シリーズ新装版第六弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドベス 1969年の叛乱』『闘牛はなぜ殺されるか』、小説『ゲルニカに死す』を発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、『密命』『居眠り磐音 江戸双紙』など次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kazu@十五夜読書会

28
鎌倉河岸捕物控シリーズ第六弾。江戸の老舗酒問屋の豊島屋主・清蔵。店の宣伝に使う引札を新たにあつらえるべく立ち寄った一軒の引札屋。そこで出会った女主人・おもんに心惹かれた清蔵はやがて...。清蔵さんが今回は主役。以前①~⑤を入院のお供に購入後この六巻だけが、手に入らず読む事が出来なかった。シリーズのあとにも「おもん」はまったく出てこないので、不思議に思ってました。他人に口出しのしにくい恋沙汰、清蔵さんの立場ならもっと違う展開も有りうるのですが、豊島屋の場面が毎回でるので、この納め方になのか・・・・2013/03/21

Kau

16
豊島屋の清蔵さんは、創業200年の記念に引札(宣伝用チラシ)を作ろうとして、新たに開店した引札屋でおもんさんという21歳の後家さんに出会う。それから、老いらくの恋が始まってしまいました。亮吉の捕物話が大好きな清蔵さんが、それにも興味を持たず、周りの者をやきもきさせます。何編かの捕物を交えて物語は進みます。老いらくの恋の行方は。。。😅 2020/09/09

KAZOO

6
今回の縦糸での主人公はいっぱい酒飲みどころの主人の清蔵です。毎回経糸の主人公が変わっていて作者がそれなりに読ませようとして苦労している感じが表れています。老いらくの恋ですが最後もそう悲劇的な結末にならず読者にストレスを与えることはありません。2013/10/31

せぴあ

5
豊島屋の主清蔵が引札屋おもんに甘い夢を抱いてしまう話。おもんが本当にいい人で、清蔵が騙されたわけではないのが、かえって切ない。最後は予想したとおりだった。内儀のとせらが黙って見守るのがえらい。最後は清蔵が元に戻って安心した。政次が強くなって刀でやりあう場面がうれしかった。政次なら、武士にも町人にも化けられるから、これから便利だな。2013/05/16

harhy

5
豊島屋清蔵の、はかなくもどこか余韻が残る大人の恋が終わった。また目立たないが、政次が着実に力をつけているが楽しみ。2013/02/11

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