ハルキ文庫
望郷の海―侠客銀蔵江戸噺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758433457
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

故郷の木更津を棄て、江戸にやってきた銀蔵は、博徒一家の使いをしながら日々を暮らしていた。吉原が大火に遭い、足抜けした花魁を探す依頼を受けた銀蔵だったが、その行方は全くつかめないでいた。やくざ者に身を寄せる自分に不甲斐なさを感じる銀蔵は、忠蔵一家の金三郎に足を洗いたいと告げる。だが、金三郎の出した条件は、銀蔵にとって更に過酷なものだった―。大火に乗じ、阿漕を働く材木問屋の殺害を依頼された銀蔵の命運はいかに!?大好評書き下ろし時代長篇。

著者等紹介

稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家として活躍の後、94年に作家デビュー。冒険小説、ハードボイルドを発表し、近年は時代小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とし

30
侠客銀蔵江戸噺2巻。「望郷の海」木更津より江戸に出て3年、いずれの親分の杯を受けないが、博徒とのかかわりある仕事を続ける半稼者銀蔵さん、すごく切ないですね~。ただシリーズではすでに銀蔵さんは42才で亡くなっていて、千代さんと清吉さん銀蔵さんの昔語りでなので少しはホットするかな。次巻を楽しみにします。 2013/12/16

オレンジ。

9
「旅立ちの海」の下巻かと思っていたら、3巻目もあるらしい。木更津から江戸へ出て、銀蔵と名を変え、博徒一家の使いをしながらも、どの親分の杯も受けずに生きていく。昔語りを入れながらの展開が面白い。2017/02/10

天笑院たか姫

4
故郷の木更津を捨て、江戸にやってきた銀蔵は、博徒一家の使いをしながら暮らしていた。そんな暮らしに不甲斐なさを感じて「足を洗いたい」と告げるが、その条件に過酷な難題を突きつけられる。吉松の男気に救われた銀蔵は足を洗うことできるのか?難しいだろうね。2017/06/27

藤よい

3
吉松がカッコいいです。銀蔵の困り事も吉松に助けられて解決。銀蔵は千代や吉松など人に恵まれてますね。2020/02/22

山内正

3
縁台に座り煙草を吸う 去年の火事でお救小屋は残ってる 金三郎に一人殺してくれと頼まれた 材木株仲間が廃止になり値が上げ下げする 半兵衛って老ぼれが顔を利かす 政吉が今迄顔役で上納金を 顔が潰れたと思ってる 兄貴分に話をする 金三郎に断りを入れ!攫う手筈をする 親分は知らない話だと知る 半兵衛はわしは爺いだがやってる事に落度はないが何れ話をしようと 金三郎を逆さに吊るし兄貴は謝るまで痛め付け指を三本折った 数日して金三郎が逃げた親分の怒りが 姿を消した 後の始末と逃げた花魁探しに 足が抜けねぇ2020/02/03

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