ハルキ文庫
政次、奔る―鎌倉河岸捕物控〈2の巻〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 439p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758433389
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸松坂屋の隠居松六は、手代政次を従えた年始回りの帰途、剣客に襲われる。襲撃時、松六が漏らした「あの日から十四年…亡霊が未だ現われる」という言葉に、かつて幕閣を揺るがせた若年寄田沼意知暗殺事件の影を見た金座裏の宗五郎親分は、現在と過去を結ぶ謎の解明に乗り出した。一方、負傷した松六への責任を感じた政次も、ひとり行動を開始するのだが―。鎌倉河岸を舞台とした事件の数々を通じて描く、好評シリーズ第二弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクションを発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kau

15
松坂屋の隠居松六と手代の政次は、廃屋で侍や中間に襲われる。政次の機転で難を逃れた二人だが、松六は逃げるときに頭を打って昏睡状態になってしまう。しばらくして昏睡から覚めた松六だが、記憶を無くしてしまっていた。。。政次が金座裏の親分の跡目となるきっかけになった事件だ。他、いくつかの事件を挟んで、テンポよく物語はすすんでいく。2020/05/06

harhy

6
一つ一つの事件の解決が丁寧で面白い。政次が宗五郎のところに入って活躍しそう。そして何となくしほさんとの展開が気になる。2013/01/09

かっぺ(こと悩める母山羊)

6
それだけ無断で走り回ってたら普通の手代さんだって馘首だと思いますよ、政次さん・・・。2010/05/19

マカロニ マカロン

4
個人の感想です:B+。長谷川史親氏の解説の中で、佐伯泰英氏自身がインタビューで「江戸時代の青春グラフィティーみたいな」構想と応えていたと書いてあったが、まさしくそんな感じの捕り物帳だった。十手持ちの金座裏の宗五郎親分とその子分の亮吉たちが捜査する中、同じ長屋育ちの政次や彦四郎やしほがそれぞれに協力していく。男3人と女1人の関係もちょっと微妙な感じがあり、村上春樹氏の多崎つくると色彩を持つアカ、アオ、シロ、クロの関係もちょっと髣髴とさせる感じがまた面白い。捕り物帳=年寄りの読み物の構図を打ち破った感がある。2013/06/01

せぴあ

4
田沼時代の謎が絡んだ事件が中心の巻。磐音とかぶるなあ。今回はしほの活躍はあまりなかった。政次は意外と早く金座裏の後継になりそうだ。亮吉の立場はどうなるのだろう?宗五郎と寺坂毅一郎がかっこいいなあ。次巻からは政次の活躍が楽しみだ。2013/05/06

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