ライオンズ、1958。

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758412872
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

130
面白かったわ~(^^)西鉄ライオンズ、任侠、記者が絡んだ話!タイトルに惹かれたのと、野球の話だなと思い買って読んだら、野球がメインではない(^^;)でも実在した選手が登場するので、物語も重みがでて読んでいくうちに引きこまれますね。近鉄、オリックス前監督の仰木彬がセカンドを守ってたのは知らなかった!所々、随所に涙腺が緩み涙がでて、ラストも泣けました(ToT)BGMにはSEX MACHINEGUNS『HEAVY METAL THUNDER』がいいかな?収録曲『伝説のキャッチボール』がはまりそうです(^^;)2016/12/21

chiru

76
ライトな感じだと思ってたら、思いがけず硬派なストーリー。 昭和30年代、戦後の博多が舞台。地元ヤクザと記者が出逢って友情を築いていく。 ヤクザが、記者の兄と戦地で経験した出来事は、臨場感とリアルにあふれ、胸をえぐってくる。 この下りから魅了されっぱなしでした。 ヤクザでも、野球選手でも、人間であれば迷いを抱えてる。その迷いがどう生きるかを決定づけ、綺麗事で終わらないラストに繋がっていく。 親のいない少年たちに野球を教えるために奔走するヤクザと記者の友情が眩しかったです。 ★42018/08/03

ナミのママ

69
1958年にはまだ生まれていない、野球に詳しくない、九州には行ったことがない。そんな私ですが、小説としてこれは面白かったです。出てくる選手を知っている人、球界の噂や土地勘がある人は、もっと違う読み方ができるのだと思います。まだ戦争の跡が土地にも人の心にも残っている時代に、創設された「西鉄ライオンズ」。主人公は西鉄番の新聞記者。知り合った筋の通ったヤクザは、まさに九州男児とはこういうことなのかとほれぼれする男っぷりです。そして選手。混沌の時代、九州という土地で生きた男達の素敵な物語でした。2016/09/09

真理そら

57
タイトルでプロ野球(西鉄ライオンズ)だけの物語かと思ったらそうではなかった。敗戦後の博多の街の混沌と挫折と活気が庶民の希望の星・ライオンズの快進撃と共に描かれている。三原、大下、豊田、稲尾etc伝説の人たちと記者、土木業を営む復員兵のやくざが立場は違うけれど地元を大事にして生きている。野球賭博についての攻防の結果がまともな(?)任侠から暴力団と呼ばれる組織への変化を象徴しているようで寂しさの残る結末になった。2022/02/19

テクパパザンビア

43
面白かった。私が生まれる5年前の物語、正しく古き良き時代、任俠界も野球界も。大下の青バット、神様仏様稲尾様、野武士軍団の一員にダンディー仰木監督の名前も出てきて感激。近頃この時代を回顧する小説が多いなぁ〜読者も高齢化してるんやろねェ…。2017/02/11

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