幸―SACHI

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758412100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

認知症の老婆に潜む秘密とは、その哀しみとは何か?!現在と過去が複雑に絡み合う殺人事件は、やがて「愛」や「家族」や「幸せ」の姿を、二人の刑事たちに突きつけてゆく。

著者等紹介

香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年神奈川県出身。91年、「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。92年、『時よ夜の海に瞑れ』で長編デビュー。99年、『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

54
好きな作家さんだし(幸)って題名が気になって図書館の新作案内が出た次点で予約して借りた本。始めは登場人物が多いし伏線は多いし話も二転三転するので読みにくかったけど後半は一気読みしちゃった。内容はいろんな要素が盛りだくさんのハードボイルド系警察物で結構重たくていろいろ考えさせられちゃうけど、事件の落ち着かせ所がよかったのか納得の1冊です。ただお婆さんの悲劇を思うとちょっと切なくて感傷的になっちゃうな。 最後の相棒女刑事の出産でニヤリできてよかったかな。 続編がありそうな気がするし期待できるかな。お勧め2013/04/20

myunclek

34
警察の腐敗、政財界の癒着そして痴呆老人などが複雑に絡み合った事件に翻弄されそうになった。身重の明子の活躍にお腹は大丈夫なのかと心配したり、警察内部では降格人事を受けた二人の執念を応援しながら読むという、ちょっと変わった刑事もの。香納諒一、やっぱ優しいな。2014/04/13

asa.com

28
一気読み~! 本部からの新しい相棒はシングルマザーになる妊婦の明子。 同じく本部から流された寺沢は得体の知れない新相棒に溜息(笑) 事件は、商店街で保護された認知症の身元不明の老女と、同じ商店街で発見された死後30年以上の白骨。 白骨遺体の上に暮らしていた母子、幸枝と夏穂。夏穂は無実を主張するが前夫殺害で服役中。 30年前と現在の事件が交錯。 肝は寺さんと明子が紡ぐ刑事としての生き方。 寺沢は明子の真っ直ぐさを認め、明子も寺沢を信頼し頼るように。 相棒はいいね~ 素敵な二人、また読みたいな 2013/07/27

村越操

20
認知症の老婆を保護することからはじまる物語。ジェットコースターに乗っているように物語が二転、三転するので、後半は一気読み確実。ハッピーエンドなのに切ない気持ちになったのは久しぶり。最後まで読んだ人は必ず冒頭の老婆の発言を読み返すことでせつなさ100%の感傷にひたることでしょう。好きな作家で新作が出る度に読んでしまいます。2013/04/14

むつぞー

17
それぞれの思いに従って行ったことが組織内で冷たく扱われるヒラの刑事と身重の刑事という組み合わせはなかなか面白いものが在りました。 それぞれボロボロになりつつも、それぞれの正義を信じて進んでいく姿が特に良かったですしね。 派手なアクションのある刑事モノではありませんが、じっくりと人間ドラマ…特に家族を描き出す刑事モノで、地味だけど良い作品だったと思います。 去年初めて手にした『心に雹の降りしきる』も面白かったし、今年過去の作品を遡ってみたいと思っています。 2013/02/18

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