角川時代小説倶楽部
いろあわせ - 摺師安次郎人情暦

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758411639
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

万葉語り

43
とても読みやすかった。武士だった安次郎は子供のころ火事で家を失い、摺師の親方に引き取られる。一人前になった今は「おまんまの安」と呼ばれ指名も付くようになった。絵師に比べ名前は残らないけど、版画の良さを後世に伝える摺師の存在を改めて思う作品。内容は人情物で面白くシリーズ化をぜひお願いします。2016-1932016/08/28

万葉語り

37
続編が出たので、まずこちらを再読した。摺師の技術が短編のタイトルになっている5編。島帰りのDV男の事実「からずり」長屋の隣に住む元気なおたきさんの行方不明の孫「あてなぼかし」こどものいじめの「かけあわせ」など今にも通ずる問題を解決する安次郎が自分自身の謎も持っていて深いところがいいと思う。2018-372018/02/20

ベルるるる

36
一気に読んだ。登場する人物すべてが魅力的。それぞれに過去があり、その過去を背負い、だからこそ強く優しい。主人公の安次郎が働く摺師の仕事場の風景がいい。とても珍しくて興味深く読めた。親方の長五郎が男気があっていい。火傷を負い、叔父に見捨てられた安次郎を立派な職人に育て、今は、病で摺師の仕事ができなくなっているが、それでも仕事場をきちんと把握し、職人たちの暮らしが成り立つように尽力している。2018/02/21

フキノトウ

25
摺り師として生きる安次郎は思慮深く、長屋で世話になったおたきさんの孫とのいざこざや、塾でトラブルを起こす武家の息子とのやりとりなど出張る事はないけれど良い方向に持っていくやり方が好きです。弟弟子の直助はかしましくも、愛嬌があって思わずクスッと笑える。離れて暮らす信坊とはどうなるのか気になります。2018/03/08

あすか

22
再読。忘れているところもあったけれど、やっぱり直助のキャラがいい。2023/11/19

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