一迅社ノベルス<br> 龍鎖のオリ―心の中の“こころ”

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一迅社ノベルス
龍鎖のオリ―心の中の“こころ”

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784758093095
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

精霊が棲まう世界で、剣や魔法、気術を競い合うソルミナティ学園。ノゾムは実力主義のこの学園で、「能力抑制」―力がまったく向上しないアビリティを授かってしまった。その上、身に覚えのない中傷の噂によって幼馴染みや恋人も失い、周囲から蔑まれるようになってしまう。それでもノゾムは、血の滲む努力を続け、体を苛め抜いてきた。なにも考えないですむように、逃げるように、ただひたすら体を鍛え続けてきた。しかし能力は一向に上がる気配がなく、希望が見えない毎日に心身ともに疲れきっていたある日。ノゾムは、深い森の中で巨大な龍に遭遇する。絶対絶命の時、見えたのは体に巻きついた鎖。それをめいっぱい引きちぎったとき、今まで鬱積していた力のすべてが解放されて…!?足りないのは、自信か、力か。―これは心の歩みを止めた少年が、もがきながら、立ち上がる物語。

著者等紹介

cadet[CADET]
新潟出身。航海士兼ライトノベル作家見習い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピップ

18
『能力抑圧』という呪いのような能力のせいで、彼女に振られバカにされている主人公の努力が報われる話。作家さんから直接購入。王道な展開でおもしろかったです。心の逃避という答えのないテーマも物語に深みを与えてる気がします。あまり長くなるとつらいけど、次も読んでみたいです^^2022/11/04

3
今となってはウェブ小説では珍しいタイプなのではないだろうか。主に友情方面で(今の流行りは一度でも敵対したら、悪に染まったら完膚無きに叩きのめす絶対に許さない)。落ちこぼれるが良き師と出会い、器を大きく育てあげ、宿命によってその素質を開花させる。そして戦うことの意味を問いただす。それを目にする仲間たち。良いですねえ。欠点は扉絵は意味のない元彼女とその彼氏よりも友人の妹と先生にしておくべきだった。どこか古風なファンタジーがどう進んでいくのか、必見ですね。面白かった!2023/07/11

はれ@記録

2
能力抑圧という何の力にもならず足枷にしかならない能力が発現し、学園の最下級に置かれ嘲笑の的となった主人公はそれでも厳しい師範の下、修練に明け暮れるところが現実逃避していても芯が強いところだと思った。急成長していく刀のスキルをどう生かしていくのか期待が膨らみ、徐々にその片鱗を見せていくのが面白いとこの1つ。この主人公の意図しないところで、彼に興味をもち始めたキャラが動いていくところもどうなるのか気になって読ませてくれる。そして一番の面白さは、能力抑圧で話が終わらないところ。2021/01/28

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