わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784758049498
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報



小林 泰三[コバヤシヤスミ]
著・文・その他

YKBX[ワイケービーエックス]
イラスト

内容説明

全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体になる世界。家畜ゾンビが施設で管理され、野良ゾンビが徘徊する日常のなか、とある細胞活性化研究者が、密室の中で突然ゾンビ化してしまう。彼はいつ死んだのか?どうやってゾンビになったのか?生者と死者の境目はどこだったのか?騒然とする現場にあらわれたのは、謎の探偵・八つ頭瑠璃。彼女とともに、物語は衝撃の真相が待ち受けるラストへと加速していく。世界もキャラクターもトリックも真相も予測不可!極上のゾンビ×ミステリー、開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

209
ゾンビウィルスの所為で、死ぬとゾンビ化する世界。ゾンビが物語と深くかかわっている。事件の謎より探偵ご本人の来歴に衝撃を受ける問題作。このトリックは普通分からないな…。にしても泰三さん節が炸裂し、グロい表現も頻出するがユーモラスで面白い。こいつまたやったな…なんてグロいんだ、とゾッとしながらニヤニヤすること請け合い。ゾンビばかりかゾンビイーターたちの描写も秀逸。変な話だけどいい話だった。2020/12/28

しんたろー

180
訃報に驚き追悼を込めて久々の小林さん…ゾンビウイルスが蔓延し、全動物が死ぬとゾンビになる設定で、野良ゾンビは徘徊し、ゾンビイーターなるグロい輩もいる独特の世界観。そんな中で密室殺人が起き、探偵・八つ頭瑠璃が事件解決に向けて命を狙われつつも奔走する…まるで漫画のような物語だが、テンポ良い会話と本格ミステリ色さえ感じる反則スレスレの論理に思わずニンマリ。ドギツイ描写もあるがゾンビ映画を笑いながら怖がれる人には楽しめる怪作だと思った。未読の『蜥蜴のビル』シリーズにも手を出してみようかなと考えつつ、合掌!2020/12/23

ままこ

102
遺体活性化現象(ゾンビウイルス)に生き物全体が冒された世界。死んだらみんなゾンビ化してしまう。そんな中、画期的な医療の研究発表当日にゾンビ密室殺人事件が起こり探偵の瑠璃が真相解明に強引に乗り出す。クセある独特の語り口はアリスシリーズを思い浮かべる。しつこいくらいリアルに描写されたグロシーンにウゲッ!ハードボイルドな展開にハラハラドキドキ楽しめる。読んで納得のタイトルと表紙。もう一つの真実が明かされた時は切なかったが胸キュンな温かな余韻が残るラスト。ホラーグロミステリー面白かった。2021/01/29

ちーたん

99
★★★★☆[¬º-°]¬「アアウウエエウウ」ヤスミンワールド全開のゾンビグロアクション密室ミステリ!全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体(通称・ゾンビ)になる世界。とあるゾンビ研究者が密室でゾンビ化。いつ彼は死んだのか?女探偵・八つ頭瑠璃が密室殺人の謎に挑む!◆野良ゾンビ、家畜ゾンビ、ゾンビイーター(ハンター且つゾンビを食べる人間)、パーシャルゾンビなどヤスミン風バイオハザードな世界観に没入!とんでも設定&グロいけど何気に細かいリテールへのこだわりや設定を活かしたロジックが効いてて面白かった♪2020/11/21

★Masako★

89
★★★★ ゾンビウィルスに全人類・動物が感染、死ねば皆ゾンビ(活性化遺体)となる世界で、ゾンビウィルスの研究者が密室の中で突然ゾンビ化する。自殺か他殺か? 捜査中、突然現れた女探偵・八つ頭瑠璃が相棒と共に真相を追う。しっかりと構築されたゾンビ世界は安定感があり、会話が多いのでサクサク読めると同時に、幕間の瑠璃姉妹の描写が意味深で読む手が止まらない。真相が明らかになると共に瑠璃の秘密が…そして切ないラストにきゅぅん♡お見事なゾンビ&ミステリものだった!ゾンビの踊り食いのシーンが素敵♡ 小林氏に合掌…2020/12/01

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