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出版社内容情報
近世節用集の全版権問題の検討を示しつつ、特徴的な事例を採り上げ詳述。出版史を基盤とした近世節用集の基礎研究、待望の書。室町中期に成立した国語辞書「節用集」は江戸時代には約六百本も出版された。本書では、近世節用集の全版権問題の検討を示し特徴的な事例を詳述。出版史を基盤とした近世節用集の基礎研究、待望の刊行。刊行年表付。
第一部 近世節用集の展開
一 近世節用集史の大要
二 展開システムとしての「典型」と「逸脱」
第二部 版権問題各論
一 『合類節用集』『和漢音釈書言字考節用集』における版権問題
二 近世節用集の類版
――その形態と紛議結果――
三 早引節用集の危機
――明和元年紛議?末――
付説 「出勤帳」の欠落について
第三部 『錦嚢万家節用宝』考
一 合冊という形式的特徴を中心に
二 不整合の解釈
三 合冊の背景
第四部 版権問題通覧
一 元禄・元文間
二 宝暦・明和間
三 安永・寛政間
四 享和・文化間
五 文政・天保間
六 嘉永・明治初年間
付 録 近世節用集刊行年表稿
参考文献
本文要語索引
佐藤 貴裕[サトウ タカヒロ]
内容説明
室町中期に成立した簡易国語辞書「節用集」は江戸時代には豊かな展開をむかえ、約六百本も出版された。その原動力は、近世的版権(板株)であった。近世節用集の全版権問題の検討を示しつつ、特徴的な事例を採り上げ詳述。問題の核心は本文か、付録か、検索法か。近世節用集の全体像を出版の側面より描きだす。節用集刊行年表付。
目次
第1部 近世節用集の展開(近世節用集史の大要;展開システムとしての「典型」と「逸脱」)
第2部 版権問題各論(『合類節用集』『和漢音釈書言字考節用集』における版権問題;近世節用集の類版―その形態と紛議結果;早引節用集の危機―明和元年紛議顛末)
第3部 『錦嚢万家節用宝』考(合冊という形式的特徴を中心に;不整合の解釈;合冊の背景)
第4部 版権問題通覧(元禄・元文間;宝暦・明和間;安永・寛政間;享和・文化間;文政・天保間;嘉永・明治初年間)
付録 近世節用集刊行年表稿
著者等紹介
佐藤貴裕[サトウタカヒロ]
1960年、埼玉県生まれ。東北大学大学院博士後期課程修了要件単位修得退学。文学修士。東北大学助手・岐阜大学助教授・准教授を経て岐阜大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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