内容説明
英語と日本語を巧みに操る売れっ子同時通訳者―そんなキラキラしたイメージの裏にある、泥臭くてリアルな“通訳男子”の姿を包み隠さず綴った通訳エッセイ。国際会議で、要人会談で、はたまた法廷で目にし、耳にした、現場発の「ここだけ」の話が満載。通訳という仕事のダイナミズムと、ことばを通して人とつながる意義、人と人とをつなげる喜びをたっぷり詰め込んだ一冊です。巻末では、プロ通訳者のノート術(メモ取りの方法)を大公開。通訳志望者・通訳者の実務にも役立ちます。
目次
第1章 同時通訳者とことば(通訳と聞き間違い―「中国人は」発言を切り抜けたすごい技;通訳における確度と精度―プロの通訳は正確性より安定性で;予想外の発言に困る―原告の開き直りに通訳者フリーズ ほか)
第2章 同時通訳者の現場(優雅な仕事ばかりじゃない―業務環境が劣悪な、環境国際会議;親子の通訳―通訳者として寄り添った家族の再生物語;通訳者の思いやりとは―正しければいいってわけでもない ほか)
第3章 同時通訳者の技術と学び方(同時通訳者の頭の中―将棋と似ている「直感、読み、大局観」;パートナーとの相性―嫌な通訳者はNGリスト入り;準備が8割―要人の通訳で押さえておくこと ほか)
付録 プロ通訳者のノート術公開
著者等紹介
関根マイク[セキネマイク]
通訳者。関根アンドアソシエーツ代表、日本会議通訳者協会理事、名古屋外国語大学大学院講師、日本翻訳者協会(JAT)元副理事長、全米司法通訳人・翻訳人協会(NAJIT)会員。香港生まれ。小学校低学年は日本で過ごし、高学年は香港のインターナショナルスクールに通う。中学校から大学までカナダに留学。ブリティッシュコロンビア大学文学部哲学学科卒業。大学在学時のアルバイトをきっかけに通訳に興味を持つ。大学卒業後すぐに、九州・沖縄サミットでメディアの契約翻訳者として活躍、これを契機に沖縄に移住しフリーランスの翻訳・通訳者として活動を始める。リーガル分野を中心に、通訳・翻訳の仕事を精力的にこなす。得意分野は政治経済、法律、ビジネスとスポーツ全般。現在は主に会議通訳者として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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