内容説明
革命都市の光と影。写真、彫刻、映画…木靴、コラージュ、バリケード。歩行の記憶をたどるユニークなパリ案内。
目次
1 徒歩で行く(パリを歩く;女と男のいる舗道 ほか)
2 足裏の記憶(公園からの眺め;水の記憶 ほか)
3 三脚の街(靴磨きの影;マルヴィルの三脚 ほか)
4 歩く芸術家(ボヘミアンのパリ横断;ピエロとふくろう ほか)
5 抵抗と歩行(燃え上がる車;リュと人間 ほか)
6 移動する都市(移動する庭;漂流のグラフィティ ほか)
著者等紹介
港千尋[ミナトチヒロ]
1960年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。在学中にガセイ南米研修基金を受け、南米各国に長期滞在。1985年より、パリを拠点に写真家・批評家として活動。1995年より多摩美術大学に着任、現在、情報デザイン学科教授。写真展「市民の色chromatic citizen」で第31回伊奈信男賞受賞。2007年ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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くみん
1
港先生の博識満載、一般の本とは一味も二味も違うパリ案内書でした。 こんなパリ歩きも楽しそう♪ 写真家さんならではの芸術性の高い写真も素敵です。2013/04/13
さたん・さたーん・さーたん
0
図書館の、なぜか海外旅行コーナーで紹介されていたのを手にとった。読んでみるとパリの文化・政治・地理を取り巻く路上の哲学の本とわかる。私個人としてパリに特別思い入れがあるわけではないが、なぜかパリ関連の書籍や映画に行き当たることが多いのは、それだけ「パリ」という都市が文化の諸相を内包しているからだろう。人を魅了するパリ、人を悩ませるパリ。著者の高い知性が伺える文章、特に各章の締めくくり方が上手く、語らないことを予感させて語る味の深さに都市の深さが重なる。2016/05/30
推理中心
0
手書きの案内図が分かりやすくよかった パリは以前に訪れたことがあるが、読んだら行きたくなりました。散歩したいなぁ。 写真が一部カラーでしたが、モノクロのほうが好きです。 あぁ、19世紀のパリを散歩したい、、、2024/03/20