内容説明
春夏秋冬、一年は駆け足で過ぎていく。年々、加速していくようだ。さて、どうしたものか。時の流れを止めるすべはないけれど、砂つぶのような小さな目もりを刻んでみよう。せかせか忙しい毎日のなかで、見過ごしている光景、聞きのがしていることば…。日向ぼっこする犬になったつもりで、片隅からゆっくり世の中を眺めてみよう。大切なこと、オカシなことが見えてくるかもしれない。
目次
春(人生の祝日;自治体へのボーナス ほか)
夏(おいしいビールの飲み方;選挙用ポスター ほか)
秋(柿の季節;運動会 ほか)
冬(スター建築家の功罪;テレビの人 ほか)
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書に『海山のあいだ』(角川文庫/講談社エッセイ賞)『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫/桑原武夫学芸賞)ゲーテ『ファウスト』新訳(集英社文庫/毎日出版文化賞)『カフカ小説全集』(白水社/日本翻訳文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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