思想家ドラッカーを読む―リベラルと保守のあいだで

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思想家ドラッカーを読む―リベラルと保守のあいだで

  • 仲正 昌樹【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • NTT出版(2018/02発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757123694
  • NDC分類 309.025
  • Cコード C0030

出版社内容情報

マネジメントでもなく、自己啓発でもなく、‘思想家として’ドラッカーを読む!「マネジメント」「リーダーシップ」「プロフェッショナル」といった言葉ともに、日本でもビジネスマン、組織人を中心に大人気の経営学者・思想家のピーター・ドラッカーであるが、多作であることに加え、日本では彼の経営的側面・自己啓発的側面をそれぞれの分野の人が我田引水的に取り上げることも多く、その全体像はかえって見えにくくなっている。本書では、ドラッカーのテキストを精読することによってその思想を整理し、さらには同時代の西洋思想史(ナチズム・全体主義、自由主義、保守主義、アナーキズム、ユダヤ思想、ポストモダン思想)のなかに置き直し、その源泉と価値を見極め、新たなドラッカー像を提示することを目指す。そのうえで、日本におけるドラッカー人気とは、いったいなにを意味しているのかを考察する。

第1章  ウィーン時代のドラッカー
第2章 ドラッカーにとって国家とは?
第3章 ドラッカーにとってリベラルとは?
第4章  保守とリベラルの相克としての「マネジメント」
終 章  弱き個人ための企業コミュニティへ

仲正 昌樹[ナカマサ マサキ]
著・文・その他

内容説明

20世紀を代表する経営学者ドラッカー。そのあまたの著作の背景には共同体という寄る辺を失った“弱い個人”がファシズムやポピュリズムに流されることなくいかに生き抜くかの、たゆまぬ思索があった。“思想”の観点からその精髄を明らかにするこれまでにない入門書。

目次

第1章 ウィーンのドラッカー(世紀転換期のウィーンとユダヤ人;“傍観者”の視点とは? ほか)
第2章 守るべきものとは何か?―ドラッカーの保守主義(法学徒としてのドラッカー;保守主義者シュタール ほか)
第3章 なぜファシズムと闘うのか?―ドラッカーの自由主義(ファシズム全体主義とは何か?;マルクス主義はなぜ大衆を裏切ったのか? ほか)
第4章 思想としての「マネジメント」(ドラッカーの経済思想;「イノベーション」の思想史的意義 ほか)
終章 弱き個人のための共同体としての企業(リベラルと保守のあいだで;政治哲学における位置づけ ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程修了(学術博士)。金沢大学法学類教授。文学や政治、法、歴史などの領域で、アクチュアリティの高い言論活動を展開している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

33
フロイトの甥であるバーネイズが企業のPRについて考察、実践していたように、企業の組織論もフロイトを意識しています。意識的で曖昧さを嫌うドラッカーの「マネジメント」は、理論的仮説と効果の証明ができない精神分析に批判的な立場をとります。ドラッカーもウィーンで育ち、自由な空気の中で後年の理論の芽を育んでいたため、自己啓発的な需要をされることの多いドラッカーを思想的に位置づける意味はありそうです。「マネジメント」は第4章で紹介されていますが、そこまでの背景が本書の主題です。第2章のシュタール研究は、ドラッカーの元2019/05/26

Shin

19
経営学の父などと言われるし、マネジメントのテクニック本のような扱いを受けがちだが、以前からドラッカーは本質的には経済哲学者なのではないか、と勝手に思っていた。著作の中では『経済人の終わり』が実は最も重要だと思ったりもしていた。そのぼんやりとしたイメージを、「ドラッカーの思想の原点」として分析してくれている本。生い立ち、歴史的な立ち位置、ケインズやシュンペーターなどとの思想的関係、テキストの考証を踏まえて丹念に語られるドラッカー像は、巷に溢れる浅薄な解説書とは全く次元の異なる深みを提供してくれる。2018/09/22

やまやま

8
第二章にある法学徒としてのドラッカー評伝や、第三章のなぜファシズムと闘うのかといったところは、わかりやすく整理がなされ、他書にない視点を多く得る。また、ユダヤ人問題へのアンビヴァレントな心情、傍観者の立場など丁寧に導いてくれる。第4章のマネジメント関係は独自に解説される部分は比較的少ない。あとがきでマネジメントについて「そのままではなかなか個性を生かせない人たちに居場所を与え、生き残らせるための思考戦略だったのでは」との感想があり、それは同感。意外な巡り合わせでした。2019/04/28

プラス3

6
確かにドラッカーを読むと経営学というより社会哲学のような印象を受けるから『思想家ドラッカー』と言う表現はあまり違和感ない。「資本主義が発展していく中で、個人が組織の中で個人以上の力を発揮し、かつ個人が組織に埋没し全体主義やポピュリズムに陥らないための方法論として“共同体としての企業におけるマネジメント”と言う概念が生み出された」と指摘し、ドラッカーを現実的・実践的思想家として描き出すなかなか面白い1冊。同時代の哲学者・経済学者との共通点や相違点を比較参照しながら話が進んでいくので、理解しやすい。2018/09/11

タカナとダイアローグ

5
読んだ日はだいたい。もしドラ筆頭に訪れたドラッカー再評価の流れで、やっと思想に踏み込んでくれた仲正先生。いや、仲正先生もドラッカーを主題にするのは偶発的なことと書いていた気がするが、アーレントの問題意識とリンクしていると思うので、必然性かあったかと。 マネジメント・グルとしてのドラッカーというより、政治学者としてのドラッカーに着目。2018/02/18

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