内容説明
ドゥルーズ=ガタリを超えて。亡命地パリから逮捕・投獄の待つイタリアへ。帰還直前に語られたネグリ思想のエッセンス。
目次
第1章 20世紀旧体制との決別
第2章 ノマド化する世界
第3章 生の最深部へ
記憶と忘却のうまい使い方について
トニ・ネグリ=『悪魔の帰還』
トニ・ネグリとのインタビュー―『リベラシオン』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sumiyuki
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ネグリさんの考えは「ノマド化する世界」に集約できるのかな。脱工業化社会を迎え、必要とされるのは個々人の自由な発想となった。そのためには、ノマド(≒既存の秩序に抗して自由な生き方ができる人)が重要になった。スピノザ読みたい。以下、別の本より引用。マルチチュード(≒世界を支配する権力に抵抗しようとする民衆の力)は〈帝国(≒グローバルな世界のやりとりを調整する政治的な主体)〉の力の源泉であると同時に、それに対抗し、グローバルな流れに抗するもう一つの力にもなる(小川仁志『すっきりわかる超訳「哲学用語」事典』より)2012/02/21