社会福祉と人権問題 (第2版)

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社会福祉と人権問題 (第2版)

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  • サイズ A5判/ページ数 193p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750329598
  • NDC分類 369
  • Cコード C0036

出版社内容情報

私たちの生活の中にはさまざまな人権侵害があり、それは見過ごされがちである。もっと日常生活に密着した人権問題を考える必要があるのではないか。社会福祉の原点は人権擁護であるという著者の信念から社会福祉を考える。法改正などを盛り込んだ改訂第2版。

 はじめに

序章 私と人権問題

第1章 現代社会と社会福祉
 第1節 人間の生活と福祉
 第2節 社会福祉とは

第2章 基本的人権について
 第1節 人権とは何か
 第2節 差別について

第3章 わが国における社会福祉の発展
 第1節 明治期以前から第2次世界大戦まで
 第2節 第2次世界大戦後の社会福祉

第4章 社会福祉の対象
 第1節 福祉の対象のとらえ方
 第2節 家庭生活と福祉
 第3節 学校教育と福祉
 第4節 女性と福祉
 第5節 高齢者と福祉

第5章 社会福祉サービスの現状
 第1節 低所得者施策と公的扶助
 第2節 子ども・家庭福祉
 第3節 ひとり親家庭の福祉
 第4節 高齢者の福祉
 第5節 障害のある人への福祉
 第6節 低所得者への福祉
 第7節 婦人保護
 第8節 その他の福祉

第6章 社会福祉行政のしくみ
 第1節 社会福祉のしくみ
 第2節 社会福祉の財政
 第3節 社会福祉制度の改革
 第4節 社会福祉活動の動向

第7章 社会福祉の担い手
 第1節 社会福祉専門職に求められる資質
 第2節 多職種・多機関の協働による業務

第8章 社会福祉に求められる対人援助
 第1節 社会福祉援助技術(ソーシャルワーク)
 第2節 ケースワーク
 第3節 グループワーク
 第4節 コミュニティワーク
 第5節 その他の社会福祉援助

第9章 人権を基点にした社会福祉の視点
 第1節 差別を見抜くために
 第2節 差別をなくすために

はじめに

 現在の国際関係は、平和・環境・人権・福祉・食の問題を抜きにして語ることはできないといわれています。
 日本の社会で人権や福祉に関していえば、私たちの最も基本的な生活がなされている家庭で、江戸時代から続く儒教の教えが未だ色濃く生きているせいか、親と子という血(家)の繋がりとしての子どもという考え方が強く、社会の子どもとしての認識が多くの人に欠如しています。
 例えば、わが子の子ども部屋に入るとき、何人の親がノックなどして子どもの許可を得て入室しているか。また、長子尊重の意識が、子どものお祝い時に、長男や長女には金額の張るプレゼントをしていながら、次・三男や次・三女には、簡単なもので済ませている現実。
 考えてみてください。次・三男や次・三女は、自らの意志で次・三男や次・三女に生まれてきたわけではありません。長男や長女にしてもしかりです。この生活慣習は、福祉や人権尊重が標榜されている現代にも、現実に生きているのです。
 さらに、社会福祉の原点は人権尊重だと多くの書物に書かれていながら、人権と福祉の関わりについての記述はほとんどなく、同和問題をはじめとする差別問題に多くの人が触れたがりません。しかし現実には、家庭生活や福祉の現場では、わが子への虐待や福祉の対象(利用)者に対する体罰等が多発し、人権侵害の例が後を絶ちません。
 このように、私たちの生活のなかにはさまざまな人権侵害がありますが、それがいとも簡単に見過ごされてしまっているというのは、日本人の人権感覚が、未だに脆弱であるという結論に達するのではないでしょうか。
 人権尊重を強く訴えている人のなかにも、強烈な学閥意識があったり学歴を強固に意識したりしているということは、まさに人権が、生活のなかで生きていないという現れなのです。
 このような日常生活をみつめるなかで、このままの人権問題では困る、もっと日常生活に密着した人権問題を意識する必要があると考え、福祉サイドから人権問題を考えてみようと思い、人権や福祉の最近の動向も踏まえ、『社会福祉と人権問題』(2005年9月刊)を改訂し、第2版を出版することにしました。
 改訂に際し、社会福祉の原点は人権擁護であるという私の信念から、この本を保育士養成や社会福祉士・介護福祉士養成のテキストとしても活用できるように事例を多くする配慮をしました。社会福祉の入門書として活用してくださると光栄です。
 最後になりましたが、改訂版にご理解をいただいた明石書店の石井社長と、稚拙な文章を支えてくださった編集部の皆さんに敬意を表するとともに、言葉足らずで、あるいはご叱責を受ける箇所もあるかと存じます。ご一読の後、ご意見等を賜ることができますならば幸いです。

   2009年3月

目次

序章 私と人権問題
第1章 現代社会と社会福祉
第2章 基本的人権について
第3章 わが国における社会福祉の発展
第4章 社会福祉の対象
第5章 社会福祉サービスの現状
第6章 社会福祉行政のしくみ
第7章 社会福祉の担い手
第8章 社会福祉に求められる対人援助
第9章 人権を基点にした社会福祉の視点

著者等紹介

松本峰雄[マツモトミネオ]
神奈川県生まれ。1969年東洋大学大学院社会学科研究科修士課程修了。1987年千葉明徳短期大学教授。1991年育英短期大学教授。1999年千葉敬愛短期大学教授。2001年同短期大学教務部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。