ブラジル人と国際化する地域社会―居住・教育・医療

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750314549
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本に滞在し,働き,生活するブラジル人の,日本の地域社会でのあり方を綿密なフィールドワークで調査。住居・教育・医療の面でのブラジル人・日本社会の問題点を探る。流言・差別訴訟についての考察を付す。

〈1 居住をめぐる問題〉
ブラジル人増加の要因と増加の様相/浜松市における国際化施策の展開/浜松市内の公営住宅における外国人居住者増加の様相と背景/浜松市の公営住宅におけるブラジル人と日本人の接点
〈2 教育をめぐる問題〉
外国人児童生徒の増加に対する国と静岡県の施策展開/静岡県小笠郡の中学校におけるブラジル人生徒教育の現況と課題/ブラジル人の情報ニーズと図書館サービス/公共図書館および小中学校における多文化サービスの展開/公民館活動にみる日本人社会とブラジル人社会の接点
〈3 医療をめぐる問題〉
外国籍定住者と医療保障/浜松市における外国人医療の取り組み/ブラジル人が日本で出産するとき/周産期にあるブラジル人が持つ周産期看護への期待と不満

内容説明

本書は、1990年代に急増した「ブラジル人」に焦点を合わせ、浜松市を中心とした静岡県西部地域における事例を取り上げながら、「ブラジル人」と日本社会との生活上の接点で生じる諸問題について考察したものである。

目次

1 居住をめぐる問題(ブラジル人増加の要因と増加の様相;浜松市における国際化施策の展開―外国人市民増加への総合的対応 ほか)
2 教育をめぐる問題(外国人児童生徒の増加に対する国と静岡県の施策展開;静岡県小笠郡の中学校におけるブラジル人生徒教育の現況と課題―日本語、母語、教科学習、そして進路 ほか)
3 医療をめぐる問題(外国籍定住者と医療保障―グルッポ・ジェスチサ・エ・パスの陳情が問いかけたもの;浜松市における外国人医療の取り組み―ブラジル人への対応を中心に ほか)
付録(東海地方に「外国人暴行魔」出没?―流言の構造と受容の背景;地元の視点から「浜松人種差別訴訟」を考える)

著者等紹介

池上重弘[イケガミシゲヒロ]
静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科/文化人類学
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