目次
1 きのくに子どもの村の一週間―自由学校の毎日(壁のない学校;喫茶店のある小学校;山里の小さな学園だけれど)
2 きのくに子どもの村の誕生まで―自由学校の構想(不自由な子どもたち―自由学校とは何か;子ども強制収容所―今、なぜ自由学校が必要なのか;サマーヒル・スクールの実験―自由学校のモデル ほか)
3 きのくに子どもの村の船出―自由学校の具体化(自分自身であること―いま一度、自由学校のめざすもの;一人ひとりがみんなと自由―自由学校の実際)
著者等紹介
堀真一郎[ホリシンイチロウ]
1943年(昭和18年)福井県勝山市に生まれる。66年京都大学教育学部卒業、69年同大学大学院博士課程を中退して大阪市立大学助手。90年同教授(教育学)。大阪市立大学学術博士。ニイル研究会および新しい学校をつくる会の代表をつとめ、92年4月和歌山県橋本市に学校法人きのくに子どもの村学園を設立。94年に大阪市立大学を退職して、同学園の学園長に専念し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はなびや
3
ニイルの考え方を中心にデューイの体験学習の理論を統合した学校。映画「夢見る学校」の中でも展開されていた学年がない、宿題がない、通知表がない、いろいろな制約がない学校。2022/06/26
まっし
3
具体的な能力を身につけることよりもむしろ、学習への臨み方を学べる学校なのかもしれません。児童・生徒を既存の権威やしきたりから解放することで、彼らは自由の良さと孤独さを身をもって体験できるわけです。2012/11/07
まっし
3
きのくにこどもの村学園は現在の教育に一石を投じるために作られた学校です。そのため、教師が教壇に立ち、教科書に沿って授業を行うスタイルが一般的だと思っている人には新鮮だと思います。「プロジェクト」と呼ばれる総合的な学習の時間を多く取り、体験することから学びへの興味を引き立てるという点で、同校の取り組みは非常に独特です。本書はきのくにこどもの村学園がどのような考え方を大切にしているのかだけではなく、フリースクールやフレネスクールなど、様々なオルタナティブスクールの存在も知ることができます。2012/06/28
なおっちゃん
1
きのくにこどもの村では、子どもたちの自由を大切にする。自由とはどういうことを指すのかを具体例をあげて紹介している。海外のフリースクールについての情報もあり。2021/02/12
ハラハラ
1
きのくに子どもの村学園を作った堀さんによる学園の解説。 2013年に「きのくに子どもの村の教育」という新しい本が出ており、そちらのほうが情報が新しく読みやすい。 ただ、こちらの本にしか書かれていないエピソードなどもあるため、保護者はこちらも購入しても良いかもしれない。 購入の際は学校の事務室で直接買うと多少安く売ってくれます。