内容説明
「メルヘン街道」からケーニヒスベルク、サンクト・ペテルブルクへと、数学街道を三須照利教授がたどり、メルヘンチックな数学、トポロジーを紹介。
目次
第1章 メルヘン街道のメルヘン数学(グリム兄弟は数学者?―童話と数学の接点;“言語”感覚と“数勘”センス―右脳と左脳の機能と計算;世界三大数学者の一人ガウス―「文学か数学か」の迷い;ゲッティンゲン大学の数学者たち―数学者輩出の背景;“メルヘン”数学は文学的視点―幻想とミステリーとロマン)
第2章 瞑想都市ケーニヒスベルクの町の遊び(著名人の哲学の道と町―哲学と数学;七つの橋の解決は「オイラーにまかせろ!」―不可能の証明;“メービウスの帯”の妙―裏表のない紙;“クラインの壺”の珍―閉じた開いている面;『トポロジー』というメルヘン数学―数学の新魅力)
第3章 ドイツ、メルヘン数学への航海(ハンザ同盟の通商活動―『商業算術』の中味;海外進出と天文学―“計算師”の創案;芸術の手法を数学化―透視図法の誕生;ビヤ樽測定から積分―短冊にして集める手法;凸・凹面上の図形学―平面世界からメルヘン世界へ)
第4章 “白鳥の湖”とロシアの数学(近世マセマティックス街道―三都物語;オペラ『スペードの女王』―芸術と賭博;『セント・ペテルブルクの問題』期待値無限大の賭;集合論とパラドクス―無限についての不思議;壁にかかれた数学―困苦の中のメルヘン)
第5章 ロシアをめぐるすばらしき数学者たち(数学者三人組の活躍―独露の接点の要地;確率論の構築―ナゼ、ロシアでか?;活躍したロシア数学者たち―「ペテルブルク派」以外;“裏表”のある数学―数学の基本的考えの一つ;トポロジーとその後―数学は何でも研究対象にする)
著者等紹介
仲田紀夫[ナカダノリオ]
1925年東京に生まれる。東京高等師範学校数学科、東京教育大学教育学科卒業(いずれも現在筑波大学)。(元)東京大学教育学部附属中学・高校教諭、東京大学・筑波大学・電気通信大学各講師。(前)埼玉大学教育学部教授、埼玉大学附属中学校校長。(現)『社会数学』学者、数学旅行作家として活躍。「日本数学教育学会」名誉会員。「日本数学教育学会」会誌(11年間)、学研「会報」、JTB広報誌などに旅行記を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。