内容説明
多国籍企業としてもう一歩前に進むために。なぜ、販売・生産までは海外移転できても、製品開発機能のグローバル化でつまずく日本企業が多いのか?どうすれば、本国における技術知識の蓄積を、多様な海外市場で柔軟に活用できる組織になれるのか?企業活動のグローバル化をより深化させるため、不可避の課題に挑む。
目次
第1部 本書の理論的・現実的背景と位置づけ(製品開発のグローバル化における本社内部の組織的課題;既存研究の偏りと本研究の視点;グローバル製品開発戦略の4類型―7社の事例から)
第2部 デンソーにおける製品開発のグローバル化(従来の開発立地と製品設計―伊・韓・米拠点の事例から;新たな開発拠点の設立と育成―印・中・タイ拠点における製品開発機能の形成)
第3部 本社組織内部の課題と解決へのアプローチ(本社組織内部における調整の必要性―本社エンジニアの心理的抵抗とDP‐EMの事例;知識を繋げる新たなアプローチ―逆駐在制度の有効性と課題;結び―知識移転から知識連携へ)
著者等紹介
金煕珍[キムヒジン]
1980年韓国・釜山生まれ。2003年釜山大学校人文学部英語英文学科・国際学科卒業。2005年ソウル大学校国際大学院修士課程修了。2009年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2012年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC)特任助教。2013年広島大学大学院社会科学研究科講師。2014年東京大学博士号(経済学)取得。東北大学大学院経済学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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